夢の木の下で
               
高い絶壁で被われた地で暮らすツーライの民。
彼らにとって「世界」はそこだけだった。
彼らはモボクという肉食植物と共存し
眠るときには、夢を交換していた。
ある日、テベクという男が壁を越えてやってきた。
ムーラは彼に興味を覚え
モボクとの夢の交換をも拒み始めた。
外から来たテベクは
ツーライの民に小屋を焼かれる。
テベクとムーラは壁を越えて逃げる。








遠い国から 第一信
 
ある男が宇宙船ふねで旅をしている。
影の多い国、
山の住人、
ガラクタに囲まれて暮らしている
麓の町の住人、
住人たちの不条理な話が続く。








遠い国から 追伸 カオカオ様が通る
  タパリ人の少年をガイドに
ツォリ地方からタール地方にかけて
130日に1回通り過ぎるという
「カオカオ様」の噂を聞いた男の旅の話。
この世で一番美しい景色だという
カツリ山では、シュムという
さまざまな町を旅する。








第三信 ナルム山紀行
 
オゴリは大地の女神ナルムを妻とし
クム・ロム・ルコルという3人の息子と
キサムという娘をもうけた。
息子たちは成人しても働くことを拒み
オゴリの留守中、母であるナルムを殺し
その肉体を分けて食べた。
怒ったオゴリは子どもたちを捨て
荒野に去った。
キサムは父のあとを追った。
息子たちはいがみ合い
争いを続けた。
ナルムの身体は山になり
息子たちは今もそこに住んでいる。
自分探しをしにナルム山を訪れた旅人と共に
クム・ロム・ルコル、それぞれの土地を巡る。








第四信 荒れ地にて
 
荒れ地の真ん中で
車が故障してしまったので
旅人たちは歩くことにした。
彼らは道とおぼしき所をはずれ
食料確保のために、
どんどん荒れ地へと入っていく。
巨大なモボクが旅人たちを招き、
夢を見させる。








壁男
 
都市伝説のように
「壁の中には『壁男』がいる」
という噂が広まる。
自ら壁の中に入って「壁女」になった女性。
彼女が見聞きした壁男たちの様子が、
壁の中からの手紙によって伝えられてくる。








鰯の埋葬
 
閑職である「祭事室長」に任命された
古田は、地下室に祭られている神様に
「お勤め」をする。
そのうち、神様は古田のお告げを聞くようになる。









(^-^)/~またねっ♪



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